負けるもんか！

司会「こんにちわー。今週は宝塚記念ってことで、元宝塚のトップスター、天海祐希さんにおいでいただき、宝ジェンヌならでわの予想をお願いしたいと思います。」
天海「はろー。任せなさい。なんたって宝塚出身だからね、あたしゃ、こー見えても。当てるわよぉ~。」
司会「でわ早速、天海さんから見てこれはってゆー馬いますでしょうか？」
天海「えーと、どれどれぇ～、メイショウサムソン。強そうな名前じゃない。いいねいいね。え？ウォッカ？やだー、お酒じゃないこれー、これにするわ。あれ？プリンセス？これいいじゃない。お姫様で。かわいいじゃない。これにしよーか。ん？アサクサキングス？これ殿様キングスの間違いじゃないの？やーねー。」
司会「・・・えっとですねぇ、ちょっと説明しますと、そのウォッカってのがですね、この間64年ぶりに牝馬でダービーに勝った伝説の名馬でして。あと、サムソンは昨年の皐月賞とダービー、それに今年の天皇賞春を勝ってきた馬なんですよ。ははは。ダイワメジャーってのもそーとー強くてですね、安田記念も完勝でしたし。ははは・・」
天海「ふーん、なにそれ？まあいいわ、とにかくビューーンって早いのはどれなのよ？」
司会「うっ・・、まずアドマイヤメインってのとアサクサキングス。あ、それ殿様キングスじゃないんですよ。ははは。あとローエングリーンってのがまずビューーンって行くんじゃないかと。はは。」
天海「じゃあそれでいいじゃない。決まってるなら。それ買えば当たるんでしょ？」
司会「・・・んとー、違います。つか、そうかもしれないけど、そうじゃないことが多いです。」
天海「わっけわからないわねぇ。童貞でしょ、あなた。はっきりしてよぉ。」
司会「いや、ですから、そのビューーンたちが疲れてきたところに後ろから来た他の馬が抜いちゃうっつーか、そーゆーのが多いんですよ。」
天海「へー、難しいのね、競馬って。」
司会「そっ、そーなんです。難しいんですよ。あははははははははっはははははははっはははははあはあはははあああ。」
天海「・・・・じゃあその後ろから来て抜いちゃう馬ってどれなのよ？」
司会「えーと、それを予想していただこうかと・・・」
天海「ばっかじゃないの？そんなの分かるわけないないじゃない。3頭がビューーンって行って、残りの15頭が後ろから来るんでしょ？そーーんなの、無理無理。」
司会「・・・ですよね。無理ですね。はははは。」

天海「あれ？」
司会「え？」
天海「あーーー。」
司会「は？」
天海「この人知ってる～。武豊～。」
司会「あ、はいはい。今回はポップロックに騎乗します。はい。」
天海「これだ。」
司会「これ？」
天海「そう。これ。」
司会「・・・はい。じゃ天海さんの本命はポップロックってことで。ははは。」
天海「武豊よー。勝つに決まってるでしょ。だってディープなんとかでしょ？」
司会「いえ、ですからポップ・・・」
天海「あーよかった、決まって。これ、間違いないから。じゃ、あたしエステあるんで行くから。どーも。お疲れ様～。」
司会「あ、お疲れです・・・じゃ、ぽ、ポップロック本命で。行きますんで。はい。」